
菊芋(キクイモ)とは?
菊芋はキク科ヒマワリ属に分類される植物です。
和名は「菊芋」の漢字が当てられていますが、正式な学名は「ヘリアンツス・ツベロスス(Helianthus Tuberosus)」といい、ギリシャ語で「塊茎を作る太陽の花」を意味します。
秋には直径10センチ程度のヒマワリに似た黄色い花をたくさん咲かせ、地中に多くの塊茎(イモ)を形成します。高さが3メートルほどになるものもあり、たくさんの花が咲き乱れる風景はとてもきれいです。

生まれは北アメリカ
キクイモの原産地は北アメリカ。
当地の原住民トピナンブ族(アメリカインディアン)が昔から食料として、また家畜の飼料として利用してきました。
その後17世紀に入ってヨーロッパ各地へ伝えられ、栽培野菜として普及。トピナンブ族由来の野菜ということで、欧米ではトピナンバー、トピナンブールの名で呼ばれるほか、カナダポテト、エルサレム・アーティーチョークといった俗称でも親しまれています。
おう盛な生命力
収穫時期は冬で秋花が咲き終わってから、地中で多くの塊茎を形成します。
生命力がきわめて強いため、砂漠のような悪条件の土地でも元気に成長するのが特徴。戦後間もないころはジャガイモの代用品として食され、今でも信州では漬物の材料として愛されています。

食のルネサンス
ヨーロッパでは自然療法の薬用ハーブとして用いられ、ミネラル、ビタミンや必須アミノ酸などバランス良く含まれているため「食のルネサンス」などと呼ばれ、多くの人に食されています。


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